電子黒板は使えるか

学校の教室IT化の切り札として、電子黒板なるものがあります。

プロジェクション型として、PCの映像をプロジェクタで投影しながら使うタイプです。
これが以外と使いづらい。慣れの問題もあるけれど、まずはセッティングが結構シビアです。ボード上のタッチ位置をもとに手書き(専用ペンでも)による描画操作ができるので、位置合わせは当然なのだけど、移動式のボードとプロジェクタでは、毎回のように位置がずれる。正確にボードいっぱいに映写画面を合わせるのは、結構大変。
PCにセットした専用ソフトウェアも、ボードを接続していないと、操作ができないため、事前の練習や確認にも毎回、ボードを設置した場所まで行かねばならない。というより、専用ソフトは、常駐するので、もともとボードとPCは専用に設置された環境を想定しているのでしょう。
肝心のどのような場面で使うのか、ということだけど、ホワイトボード機能だけを使うには、設置が大げさすぎる。普通のホワイトボードでできることを、PC+プロジェクタ+電子黒板のセッティングが必要。確かに書き込んだ文字などは保存ができるが、研究授業や会議でもない限り、保存して再利用することはあまりなさそう。
あらかじめ準備した資料を提示するなら、PC+プロジェクタ+スクリーンでいい。画面上で操作したり、指示を書き込むなら、そのままPCを操作すればいい。
ボードの設置高さも意外と難しい。
低くすると教室などでは、見にくくなる。
逆に高くすると、ボード操作が難しくなる。
ボード自体が結構重いので、キャスター台にはねじ止めされおり、上下に移動するのは簡単ではない。
あえてメリットを挙げれば、
PC操作が不得手な(あるいはしづらい)場合にボード上で大きく操作できる
PC画面とホワイトボード画面を切り替えながらプレゼンできる
準備していておいたプレゼン資料を一括管理できる
PCにビデオなどを接続しておけば、そのまま映写できる?らしい
いずれにしても、あらかじめセッティングがされているのが前提になる。そのための場所の確保が一番の問題かもしれません。
教室電子化の目玉として、あちこちの学校でで導入されましたが、どのように使われているのでしょうか。プラズマ型なら設置は簡単かもしれません。小中学校のように専用の教室で常時使うにはいいかも。