ピッチ調整

楽器のピッチがどうしても合わない。開放音のFや中音域のFis、Gなどが異常に高くなる。先月のタンポ交換の際に音程調整もしてくれたものと思っていましたが、どうやら十分ではなかった様子。再度、楽器店に持っていくことも考えたけれど、ちょうど体調を崩したこともあって出かけるのがおっくう。それで、自前での調整に乗り出した。

開放のFが高いのは、上管のリングキーに連動するタンポが上がりすぎている。この開きを小さくするために薄いコルクを貼り付けてみた。同様に、Gは十字キーのコルクを、さらに上下管をつなぐ連結キーのコルクを、それぞれ1mm程度厚くした。コルク板をボンドで貼って、仮に組み立てて音程を確認し、また分解してやすりで削る地道な作業の繰り返し。この3か所のコルク調整で、なんとか目的を達しました。

キーを外したついでに、トーンホールの中を綿棒で掃除したら、すぐに真っ黒になりました。少々汚れているくらいで音に影響はないかもしれないけれど、この汚れにはちょっとびっくり。ほかのホールも掃除したかったけれど、全部のキーを外すことになるので、とりあえずはタンポでふさがっていないホールだけ掃除しました。こちらは意外にきれい。ということは、やはりタンポでふさがっているホールが汚れているのかな。

もうひとつ。長く吹いていると、下管を支える親指フックの部分から、なんと水滴が漏れてくる。もしかして管に割れがあるのか!と思いつつ、とりあえずはフックの取り付けねじ穴に、ボアオイルを注入して様子を見ることにしました。調整のときに、割れはありませんでした、ということだったので、安心していたのだけどな。

リペア作業は、大変です。でも硬さや厚さの違うコルクなどを準備できれば、自分でできないこともない。自分の楽器だもの。人任せにしないで、微調整くらいは何とかこなしたい。