8月1日(日)に、広島であった合唱の演奏会に行ってきました。
出演は、母校でもある広島観音高等学校音楽部のOB合唱団。メンバーの多くは、昭和40年代ごろに在籍した人たち。指揮者であり、当時の音楽の先生であった益田遙先生を慕って集まっているのでしょう。
演奏会のテーマは、原爆の犠牲になった広島二中の生徒たちを歌った「レクイエム 碑」。毎年、原爆の日を前に演奏会を開き、9回目なのだそう。昨年には、ユネスコから活動奨励賞をうけている。高校のOB合唱団が毎年同じ曲で演奏会を開くなんて、心から賞賛します。
会場は600人ほどのホールですが、開演前にはほぼ満員の盛況ぶり。
颯爽と指揮台に登場された益田先生は、30年前の当時と変わらず、にこやかに指揮をされていました。二中と広島観音高校の校歌から始まった第1部では、「北の国から」や「YELL」、30年前のコンクール課題曲など親しみやすいもの。ふるさとの会場合唱も挟んで、やわらかい演奏を聞かせていました
休憩後の第2部は一転。さすがに歌いこまれた「碑」は、激しく、また力強いレクイエムでした。全9曲からなる合唱曲は、はじめは男声合唱用に作曲されたと聞いていますが、昭和49年ごろに混声合唱に編曲され、いくつかの高校合唱部合同でレコーディングもされました。そのLPレコードは、今になってはプレーヤーもなく聴くこともできませんでしたが、そのころの力強い演奏を思い出させる迫力がありました。
終演後、楽屋に益田先生をお尋ねしました。顔を見るなり、名前を思い出していただいて、こちらにも大感激。翌日には、わざわざお葉書まで頂き、35年ぶりの再会の感動に浸っています。音楽って、本当にいいものですね。本当に久しぶりに、『感動』したコンサートでした。