Nobletのバスクラリネットは高音(クラリオン音域)が出づらいというのは、常識なのだそうです。
比較的安価で、中古市場に多く出回っており、自分も数年前に○万円ほどで入手し、楽器店で2度ほど調整してもらいましたが、いずれも音の出しづらさは変わらず、かなり息の力を必要とするし、音は当たらず掠れるし、、。と悩んでいたら、こんな動画を見つけました。(https://youtu.be/jA-ckzaA5CI?si=UkDTA1Voue2kN98e)
リペアの方(Just a student【repair】さん)の修理動画なので、前半はエンドピンの台座ろう付けや管体の穴埋めの様子があります。で、レジスターパイプについては、5分4秒あたりから解説がありますが、どうやらレジスタパイプをB管用のものに取り替えると出やすくなるらしいのです。B管用はバスクラ用と比べ、径が細いらしい。
ということなので、3D CADで簡単な図面を引き、レジン素材の3Dプリンタで出力しました。早速吹いてみると意外といいみたいです。レジスタを使うクラリオン音域(記譜上の第3線シから上2線のド)は格段に出しやすい。それどころか、全くと言って出せなかったアルテッシモ(上2線より上)のドから上のドまででる!(曲では使えませんが)。スロートノート(第2間のラ、シ♭)も掠れない。これは面白いです。
しばらく合奏で使う機会はなさそうですが、使ってみます。
ちなみ設計数値はこちら。いずれも感覚で設定したので、根拠はありません。
パイプの 内径5mm ネジMM6-1 長さ10mm. 頭に2.5mmの円柱をのせフィレットで面取り
使用したレジンは水性。光造形プリンタ 0.05mmピッチで積層しました。