6日は、市民吹奏楽団の演奏会でした。
遠路、浜松や豊橋から、来ていただいた方もあり、本当に感謝です。
800人入るホールには、600人を超える入場者がありました。地元の中学や高校の生徒さんたちのほか、幅広い年齢層の方が来ていただきました。
前日夜に続き、午前中のゲネプロ。本番前の舞台袖で待っている時の緊張感は、心地よいものです。まぶしいライトに照らされて、ステージに上がると、なんと最前列に、懐かしい卒業生の顔が見えました。ステージからも意外とお客さんの顔は見えるものですね。
本番ではやはり緊張しますし、集中力も高い。そのせいか、リハーサルよりもアップテンポの指揮にもついていけるし、ピッチもあっていたように感じました。何箇所か、ちょっと危なっかしいところもありましたが、なんとか。自分自身は3度もリードミスを発してしまい、出遅れることも。2時間ほどの演奏の後半では、唇が痛くなって息も続かなくなりそうでした。それでもなんとか、ほんとうになんとか演奏を続けることができました。
やっぱり音楽は楽しいと、感じることのできた演奏会でした。聞くのも楽しいけれど、演奏するほうがうんと楽しい。
演奏会は、企画チームの小粋な演出が面白かった。ミラーボールやフラッシュ照明などのほか、本番演奏直前に配られた譜面台紙の交換や、Catsメドレーでの猫耳ヘッドなど、ほんとうに控えめな演出は、市民楽団らしいものでした。学生バンドにありがちな過剰なまでの演出や宴会芸の出し物のようなばか騒ぎものなく、大人の演出は、お客さんにも好評だったようです。
演奏会のプログラムも、3つ折りの簡素なものでしたが、団員アンケートやNEWSを織り交ぜた落ち着いたもので、センスが光っていました。自画自賛のようにも聞こえますが、制作に携わっているのは団員の中でも本当に少数のメンバーたち。彼らの頑張りには感謝ですね。
終演後には、ステージの片付けに追われて、せっかく来ていただいた方にご挨拶に伺うことができませんでしたが、1部のわずかな休憩時間に、客席でお会いすることができたのは幸運でした。
自分自身がいつまでこのような演奏会にかかわれるかわかりませんが、もうしばらく続けてみたいと思います。なにしろ、本当に30年ぶり。多くの人たちと作り上げるアンサンブルの楽しさを忘れないように。
<演奏曲>
第1部
キャンディード序曲
歌劇「サムソンとデリラ」よりバッカナール
カルメン組曲
第2部
スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス
ミュージカル”キャッツ”メドレー
虹の彼方に
サウンド・オブ・ミュージック
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲
オペラ座の怪人
アンコール曲
Lascia ch’io pianga
ミュージカル「アニー」より