演奏会用スコア

3月の定期演奏会に向けての曲選びと練習が始まりました。その候補曲のひとつが、メンデルスゾーンの「葬送行進曲」(作品番号103)。もともと吹奏楽用に作曲されたらしいのですが、どこにも出版楽譜がない。ところが、Webにはこんなサイト(IMSLP / Petrucci Music Library)もあるのですね。いずれも著作権の切れた楽譜を画像やPDFファイルとして公開しているのです。驚き!IMSLP

で、めでたくスコア楽譜は入手できたものの、1836年の作曲ということもあって、もともとの編成が今の編成とあわない。サックスは入っていないかわりにバセットホルンやコントラファゴットなどがある。クラリネットやコルネットなどはinCやinFになっている。このスコアから、各パートごとに割り振り、さらに移調しながらパート譜を起こすことになりました。短いとはいえ120小節ほどもあり、いやあ、これは結構大変。

それで、以前にも試したKAWAIのスコアプレーヤーの上位版である、スコアメーカーFX4 Pro(体験版)を使ってみることに。これがすごい。スコアメーカー

さすがにPDFそのままではできないけれど、スキャナで読み込んだipegやgif画像を楽譜に変換してくれる。今回はPDF楽譜(実際はイメージ)をjpegにエクスポートし、これを使いました。結果的には何とかできましたが、元となる画像の解像度が低く、かなりの部分は手入力する羽目に。それでも、全体の構成やパート割などは、スキャン画像を元に結構、手早く完成できます。パートごとに音色を割り当てて内臓のシンセで音を出すことができるため、目視だけではなく耳でも楽譜を確かめられる。また当然ながら、出来上がったスコアから、各パート譜を書き出せるし、移調もワンタッチ(実際はスラーや強弱・曲想記号の位置調整がいる)でできる。

またせっかく完成した楽譜の音源を、PCで演奏するだけではなくWAVEで保存できる。聞いてみると、まだあちこち和音がおかしい。また修正です。

TRAUER-MARSCH_fur_Harmoniemusik(MP3  4.8MB)

いやあこれはすごいソフトです。

惜しむらくは、価格が高いこと。定価では6万円ほどもする。ちょっと個人では手が出ないですね。でも欲しい。

もっともまだまだいろんな機能があるみたいで、2週間くらいの体験版ではよく分かりません。