あいちトリエンナーレ2010のプログラムで、Powerful Seniorフェスティバルコンサートに行ってきました。蒲郡市シニア吹奏楽団の演奏会です。愛知県芸術劇場コンサートホールにも初めて行きました。
ホールは、1800席ほどもあり、ステージを取り囲むような座席もあります。45分前の開場にはすでに長蛇の列で、1・2階席はほぼ満員。平日の午後3時開演ということもあってか、それとも出演者に合わせてか、観客のほとんどもシニア世代。それにしてもこれだけのお客さんが入るとは立派です。蒲郡市長や信金会長まで来られて、団の活動が地元に根付いているのがわかります。
演奏のほうは、マーチから始まってオペラ座、にほんのうた、アフリカン、スゥイングジャズと続き、2部は服部良一、いずみたく、演歌メドレーと多彩。この間に、ソプラノ独唱、マリンバとの共演に加えて、ハワイアンメドレーでフラダンスまで。いずれも地元蒲郡出身のソリストたちを迎えての熱演でした。
うーーん。コンサートとしての選曲にはかなり違和感を感じますが、平均年齢60歳を超えているとかで、演奏自体はさすがに落ち着いています。アンサンブルもしっかりしているし、大人の演奏を感じさせました。でもホールの長い残響のせいか、特に木管のメロディーラインが浮き立ってこず、ちょっと輪郭が足りないような気がしました。ペットが7本、トロンボーン6本と、金管が充実している割に、クラ9本、テナーとバリトンサックス1本と木管が手薄なせいかもしれません。女性陣の多い木管は、シニア世代まで続ける人が少ないのかも。
それにしても、2時間余りのコンサートのために、合宿までしたのだとか。普段は週1回の練習だけらしいけれど、コンクールをめざす楽団のOBとはいえ、凄いエネルギーと音楽への情熱です。