土曜日の練習で、演奏会用のアンコール候補曲が配布されました。各パートごとにUSBメモリで・・。
電子化もここまですすんだのかと思いきや、配布されたのはスコアのPDFファイルだけ。それもA4サイズの原稿を、見開きでA3サイズにスキャンしたもの。画質も高いとは言えず、これを写譜するのは相当に骨が折れそう。原譜は、20年前の音楽雑誌の付録。いくつかの公立図書館や大学図書館の所蔵を調べてみたら、愛知県立芸術大学が所蔵していることはわかった。でも雑誌本体はあっても付録まで残っているかわからない。
ということで、再びスコアの電子化作業に挑戦することに。
- まずA3サイズのPDFファイルを、A4サイズに分割。
これには、Acrobat(V7)の印刷機能で、「大きいページを分割」を使い、A4サイズのPDFに出力。 - このA4サイズのPDFから、トリミングする。
全パート(1ページごと)を出力すると、スコアスキャナ側がメモリ不足なのか、ハングアップするため、上下に2分割して、木管と金管にわけることに。
これはいくつか試行錯誤した結果、やはりAcrobatのイメージ出力機能を利用した。「ツール」「高度な編集」「トリミングツール」を選択し、出力する楽譜の範囲をドラッグで指定したあと、Enterキーを押すと、トリミングの詳細が設定できる。全ページがほぼ同じ位置なので、ページ数だけを設定する。これでトリミングが完了。 - つづいて、イメージ(jpgファイル)に分割出力。
ファイルメニューから「名前をつけて保存」を選び、出力形式をJpegにする。このときに詳細設定ボタンで、解像度を指定できる。今回はスコアで五線譜の高さが5mmほどしかなく、推奨解像度にはかなりの高解像が必要だったたため、250px/cmi程度になるようにした。これで全ページのトリミング画像が出来上がる。 - 楽譜浄書ソフトで読み込み、楽譜を認識させる。
今回はKAWAIのスコアメーカーProV5を利用させてもらった。OSがWindosXPのせいか、メモリ不足と思われるトラブルでたびたびハングアップしてしまった。木管と金管に分けたとはいえ、解像度を高めるためにファイルサイズが大きくなり、全30ページ弱のスコアは一気に読み込めない。結局、読み込むページ数を15枚程度にして、なんとか読み込めた。まだよくわからない操作があるが、なんとか読み込み完了。あとは原譜を確認しながら、画面上で楽譜を修正していく。
分割されたファイルを一つにする方法がよくわからなかったので、前半のファイルの最後に、後半分の空白小節を作成しておき、この範囲へ後半ファイルの全小節をペーストすることで完了。
文字で書くと簡単だけど、適切な解像度の求めたり、分割したファイルをひとつにしたり、楽譜を手作業で修正したりと、結構な力技(という時間)が必要だった。試行錯誤で相当時間をロスしてしまったため、木管部分に約2日間。金管も1日程度かかかりそう。スコアができたら、これをパート譜に出力して、ページ数などを調整し、ようやく印刷できる。
演奏会まで3ヶ月あまり。アンコール曲どころか、まだ全部の楽譜がそろわないし、メインの大曲は難曲。当然、運指練習もうんとしなければならないのに、楽譜がなければそれもできない。アンコール曲の合奏はまだ先だろうけれど、ほかのパートはどうやって楽譜を準備しているのかなあ。