オープンソースの楽譜作成ソフトmusescoreを見つけました。これはすごい。
実は、数ヶ月前に見つけてインストールはしてみたのだけど、使えなかった。マウス操作に全く反応せず、フリーズしているのかと。でもダブルブートしている64ビットWin7ではちゃんと動いた。なんで??と悪戦苦闘したが、どうやらワコムのタブレットとダブルモニタのマッピングがずれているらしい。全画面ではなくモニタとのマッピングに修正したら、ちゃんと動いた。
で、このmusescoreが素晴らしい。オープンソースのうえ、いわゆるクロスプラットフォームで、MacでもLinuxでも動く。ミュージックxmlなどの汎用的なファイル形式扱える。アーティキュレーションや記号の種類も豊富で、何に使うのかわからないものまで。見当たらないのは、曲想記号だけど、これも自由テキストで書ける。(フォントやサイズの細かな指定はできないみたい)
段落間隔などのページ書式設定も細かにできるし、なにしろ、フルスコア(パート数に制限はない)からパート譜を書き出すこともできる。これは素晴らしい。
以前に試用したことがあるKAWAIのスコアメーカーFXと比較して、できないことといえば、紙の楽譜をスキャン入力することくらいか。ためしにスコアメーカーで作成した楽譜をXML出力し、musescoreで読み込んでみたが、ほぼ完全に再現できた。小節番号やリハーサルマークもかけるし、もちろん、MIDIでの演奏確認もできる。おまけに移調楽器があっても合奏調を実音表記にできるなど、至れり尽くせり。
慣れの問題もあるけれど、スラーやクレシェンドが「線」という分類になっていたり、楽器名などのフォントサイズが変更できない、表題など全般的な表現力がやや低い、などの小さな問題はある。スタッカートなどの装飾音は連続して入力したいのに、パレットから音符までドラッグアンドドロップを繰り返さなければならない、など操作性での問題もありそう。
実際に楽譜を作るには、編集機能(コピーペースト)が貧弱な気がするし、連桁音符やいわゆる影譜(他パートを記述する小さな音符)もかけない。本当はできるのかもしれないけれど、このあたりの操作が直感的に分かりにくいというのが最大の欠点です。オープンソースとはいえ、ユーザ数が少ないためか、コミュニティにもあまり情報がなく、当然マニュアルも最低限にものしかない。ネットの書き込みによれば、頻繁に落ちる!ので、こまめにセーブをということらしい。いわゆる自己責任。
でも素晴らしいソフトです。