バンドに参加して1年余り。そのまえに随分と長いブランクがあったこともあってか、なかなか納得する音が出ない。なかでも、特に高音域のピッチがどうしてもぶら下がる。なんとか替え指などでごまかしていたものの、静かに全音符で伸ばしているときに、少しずつ下がってしまう。これはごまかしようがない。楽器の角度を変えたり、口を締めたりしても、あまり効果なし。
いろいろ試してみていると、アンブシュアを少し変えて、やや右寄りでくわえると、音程が下がらないことがわかってきた。これを文章で表すことは難しいし、絵も描けない。どうしてそうなったかを記録することも難しい。どうやら歯並びが悪くて、上の前歯の高さがそろっていないため、右寄りでくわえることで少し強めにかむことになるのと、同時に口腔が広がるような気がする。あくまで気がするだけであって、本当かどうか自信はない。でもこれで、ロングトーンでもあまり音が下がらなくなった。
長年一人で吹いていると、どうしても早いパッセージやフレーズにばかり気を取られて、ピッチを気にすることは少なかった。合奏の中で気がつくことができたけれど、固まったアンブシュアを変えるのは勇気がいる。というより、口元を気にしていると息が漏れたり、指が回らなかったり。それでも土曜日夜の合奏では、ピッチは安定していたよう。あとはこのアンブシュアを維持すること。
それにしても2時間半の合奏で、唇はくたくた。今までとは違うところが痛い。どこか無理をしているのかなあ。また出血の予感が・・・・。