高校と大学の連携は、各所でその必要性が言われています。でも、なかなか実現は難しいようです。
情報教育の分野は、新教科の実施もあり、高校側が今一番苦労している分野でもあります。大学とは違って、スタッフもいないし、教員自身がいわゆる情報専門ではないことが背景にあります。そんななかで、必修教科として情報を教えていかなければならない。これを支援するのは、大学としてはごく当たり前の流れのように思います。
問題は、相互の意思疎通だけではないかと考えています。高校と大学、それぞれに遠慮と、ある種の近寄りがたさを感じているのかもしれません。大学に籍を置いていると、つい研究会などという堅苦しい場面を作りがちですが、高校の先生たちからすれば、大学との研究会というだけで、壁を感じてしまうのかもしれません。
我々の”研究会”も、多くの方々と幅広く情報交換が目的なのです。高校や中学、もちろん大学の先生たち、そして学生たちとも、交流したいものだと考えます。
奈良産業大学の廣田 英樹先生も、ご自身の経験から身近な大学との連携を薦めておられます。啓林館情報教育メール
2004年3月号参照