リペアマン見習い(その◇?)

ひょんなことから、古いクラリネットを手に入れました。今はなきフランスのメーカーNobletのModelN。製造番号からはたぶん1970年代の一応木管。

取り外したタンポ

取り外したタンポ

長期間放置されていたのか、タンポはほぼすべて虫食い状にボロボロ。コルクも割れて固まっているし、木部が収縮したのか、ジョイント部が入らない。なによりキーは錆びてくすんでいるし、木部も汚い。幸い大きな破損はなさそうだったけれど、あまりにも楽器がかわいそうなので、ぼちぼちとメンテナンスをすることにしました。

取り外したキー

キー

木管部

木管部


すべてのキーを外し(結構固着していたネジもあったけれど、何とか外れた)、木部の内外を掃除して、ボアオイルを数回塗る。取り外したキーからタンポを外し、バフかけして磨く。キーポストやばねまでは面倒だったのでそのままです。ジョイントコルクを巻き直し、なんとかバレルからベルまでがつながった。

手元にあったタンポを入れようとしたら、これが全く入らない。どうやらNobletは、YAMAHAやCrumponより径が小さいらしい。いくつか楽器店に問い合わせてみたけれど、分けてくれるところはなかった。仕方ないので、アメリカの通販サイト(eBay)から取り寄せた。ちゃんと親切にもNoblet用のセット品があったので、ついでに通常のスキンではなく、ホワイトレザーセットをポチっと(代金は$22.00)。9月27日に注文して、アンカレッジを経由して、到着は10月8日(送料は1921円)。リークライトや針ばね、シェラックペレット、ドライバやアルミホイル?などもセットで、なんと素晴らしい。


精製されたシェラックペレットは初めてだけど、キーカップが深めで、かつパッド径が少し小さいので、多めに入れたほうが安定するようだ。純度が高いため、低い温度ですぐ溶解する。
トーチでカップに入れたシェラックを溶かし、タンポを乗せていく。これを元の通り組み立ててタンポを再調整。なぜかネジが全部入らない箇所や、ネジを最後までしめると動かなくなるキーがあるなど、ご愛敬!キーの開き調整コルクを取り替えたり、微調整を続けること、約2日!

飛び出しネジ

ホワイトレザータンポ

ホワイトレザータンポ


肝心の音は、ま、それなり。でもピッチは安定している。
付属のNobleマウスピースでは、抵抗が強すぎて鳴らせなかったけれど、Vandorenの5RVやB40ではそれらしい明るい音が出た。でも一番しっくり来たのは、ネットで800円くらいで買ったノーブランドの透明プラスチック製!

Noblet ModelN

Noblet ModelN

Noblet ModelN

Noblet ModelN

 

 

さて、このクラリネットどうしましょ。