アルトクラリネットの音が出るようになった。
楽器店で分けてもらったレザータンポは、結局、一つしかサイズが合わなかった。もともとついていたタンポを持って行って、同じ大きさのタンポを4つ買ってきた(サイズに関わらず、1ヶ420円)。これがカップに合わずに入らない。フィッシュスキンタンポより、フェルトの下に入っている紙が大きいみたい。しかたなく、手持ちのB♭クラ用のフィッシュスキンタンポで代用した。ドーナツ状のタンポも在庫がなかったので、これも普通のタンポで。だいたい、なんで1ケだけドーナツ状なんだろう?
何年振りかのタンポ交換作業。バーナーもないので、台所にあったチーズフォンデュ用のアルコールランプで代用。案の定、炎のサイズ調節に失敗して、一つタンポを焦がしてしまった。調整用のへらなんてないから、大型のカッターナイフの刃でこれも代用。まあ、それでもなんとかタンポ交換は終了。
これらをあらためて組み付け。B♭クラよりサイズが大きい分、バネなどの力加減が難しいのと、組み立て手順を間違えると、ネジやバネが取り付けられないキーが出る。それでもほぼ3時間ほどで、組み立ては完了。
慣れない大きさの楽器に戸惑いながらも吹くと、まあそれらしい音が出た!。B♭クラでは出せない低音域も、バスクラに近い太い音で鳴り響く。クラリネット族のアンサンブルには欲しい音でしょう。
タンポの調整やキーの曲がりなどを少しずつ調整して、シャルモー音域は音階も吹けるようになった。最低音付近の音程が低くなる傾向があるものの、これは吹きこんでいくしかないでしょう。ドーナツ状のタンポを普通のもので代用した部分(左手人差し指)も、あまり影響はないよう?
問題は、クラリオン音域。なぜかファより上の音が出ない。どうやら焦がしたタンポから漏れているよう。今度はちゃんとサイズを測って買ってこなければ。アンカーペグがないので、ストラップも何とかしないと、右手の親指が悲鳴を上げて、とても吹いていられない。
これで合奏に使えるかは、まだまったくの未知数。アルトクラリネットらしい音というのもよくわからない。なによりB♭音階しか吹いたことがないので、E♭音階はどうにも違和感がある。実音との読み替えも、指を折って考えないとできないし。
何はともかく、しばらく吹きこんでみましょ。
それにしても、予想以上に息がいる。低音域は特に、震えるほどの鳴りとともに息を支えるお腹が震える。これは腹筋の訓練にもなるかも!!
交換用のタンポは、楽器店で取り寄せてもらえる。普通のB♭クラ用なら、1本分をセットで販売していることもある。YAMAHAのもので3,000円くらい。でもさすがに、アルトクラ用は見たことがない。取り寄せとはいえ、一個400円余はちょっと高い。一本分では1万円近くになる。で、ネットを探してみたら、アメリカにはちゃんと通販サイトがあった。もとはドイツのメーカーのようで、販売サイトはアメリカにあった。prestini アルトクラ用のレザーセットで16$(なぜかBクラ用の一番高いスキンPremiumは19$)。円高だから1,500円もしない。でも国際配送料が37$もかかる。ちょっと考えてしまうけど注文してみようかなあ。