ずいぶん以前の出版ですが、岩波新書に、亀井 節夫著「日本に象がいたころ」という本がありました。
この本の冒頭で紹介されている、琵琶湖湖畔の滋賀県大津市で出土した象の化石です。
これらの化石は、江戸時代後期に当たる1804年11月に出土した、日本でも最古の発掘サンプルです。
当時の膳所藩主に献上後、詳しい経緯はわかりませんが、東京上野にある国立科学博物館に収蔵されていました。古文書には全身骨格があったと記録されていますが、現在では、分館の倉庫にわずかに残っているだけです。
分館は研究施設ですので、一般見学はできません。
この写真は、担当の先生に特別にお願いして、撮影させていただきました。
(2004年9月撮影)
下あごのレプリカは、琵琶湖博物館でも展示されています。
常設展示仮想見学にあるコレクションギャラリーでjは、説明はあるのですが、写真の公開はありません(残念)。