低圧持続吸引器

口中の唾液などを吸引する器具を作ることになりました。

もちろん市販品もちゃんとあるのだけど、痰吸引器は2-3万円するし、たん吸引用は吸引力が強すぎて常時口の中に入れておくと粘膜を傷つけてしまう恐れもあるのだそう。手動ポンプ式などもあるけれど、これはこれで取り扱いには問題もありそう。

ネットを調べてみると、金魚水槽などで使うエアポンプを改造している例がいくつも紹介されています。それを真似してみました。エアポンプは1000円ほど、チューブ類は予備も含めて2000円ほどです。まとめて近所のペットショップで購入しました。

購入したもの
購入したもの

改造自体はいたって簡単で、ポンプの弁を逆につけて、エアの送り出し方向を逆転させるだけ。さすがに逆につけられないように小さな突起がついていたので、これを少し削る必要があります。改造手順はこちら低圧持続吸引器の作り方を参考にさせていただきました。

エアの流量を調整できるものやエアポンプが2つあるタイプもありましたが、一番安いシングルタイプ(1.5l/分)です。吹き出し口(吸いこみ口)が2つでポンプも2つついているタイプもあるようです。静音タイプということで意外と静かで夜中でも問題なさそう。

ポンプ部分の改造
ポンプ部分の改造

タンクはペットボトルなので、蓋に開けた穴にチューブのプラジョイントをホットボンドで固定しました。この固定が緩いと空気が漏れて、吸引がうまくいきません。シリコンチューブにホットボンドがつかず、ジョイントを固定しました。頻繁に蓋を開け閉めすることになるので、ここの固定はもっと工夫が必要になるでしょう。

ジョイントの固定
ペットボトルのふたにジョイントを固定

安全のためにはペットボトルタンクを2本つなぐべきなのですが、まずは1本でテストです。なお口の中に入れるチューブの先端は、角度をつけられるようにワイヤー入りのエアーチューブをつないでいます。

簡易低圧持続吸引器
簡易低圧持続吸引器

さてちゃんっとつかってくれるでしょうか。