日曜日に大学の吹奏楽団演奏会に行きました。
日曜の夕方5時から、というコンサートは、3部構成。1部はシンフォニックステージで、クラシカルな曲目だけど、吹奏楽のオリジナル曲で落ち着いたアンサンブルでした。30人編成とやや小ぶりですが、バランスのとれた音をしています。チューバやユーホのミュートってはじめてみました。
2部は、この団の伝統でもあるマーチングドリル。スーザホンなど普段と違う楽器に持ち替えたうえで、歩きながらの演奏はいつ見ても大変そう。さほど広くはないとはいえ、ステージ上でさまざまに隊形を変えながらのフォーメーションは見事でした。大きな旗を振りながら演技するカラーガードのメンバーも、頻繁に衣装を変えるなど、小粋な演出。マリンバなどの打楽器隊の演奏が光ってました。
再びコンサート形式での3部は、ポップス。小芝居あり、手拍子あり、短いながらも入れ替わり立ち替わりのソロ演奏ありと、こちらの演出もあきさせない工夫がありました。卒業する4年生(短大2年生)を一人一人ソロに立たせるなど、学生団体らしいといえばらしい演出。
学生団体共通の悩みかもしれませんが、5000人規模の大学にありながら、団員数の少なさはどうしたことでしょう。今回も、OBや顧問の先生(たしか専門は中国文学?)、客演指揮者までもが演奏に参加していました。地元の中学や高校には、吹奏楽コンクールの常連校も多いのだけど。
少ない団員で、毎年演奏会を企画し、実行するのは本当に大変だと思います。会場手配やパンフレット製作など、数々の渉外業務のほか、肝心の演奏やドリルフォーメーションを考え、自分たちだけで実行していく。資金面も大変そう。
演奏会は、受付など友人と思われる学生スタッフも多く、手作り感いっぱいでしたが、日曜の夕方のせいか、観客は若干少なめ。1400ほど入るホールは、4割ほどでしょうか。3時間近い演奏会でしたが、ドリルステージのために幕間の休憩がそれぞれ20分近くもあり、若干長すぎる印象を持ちました。また3部のポップスでは演奏と同じくらい、顧問や指揮者紹介などの司会主導の時間があって、こちらもちょっと長めかな。ドリルを含めてずっと演奏し続ける演奏者は休憩ができる時間だけどね。
演奏会としてのメイン曲が何だったのか、ちょっと印象に残らない演奏会でした。