アルトクラリネットタンポ交換

注文していたアルトクラリネットのタンポが届き、なんとか息漏れするタンポの交換は終了。無事、音階が吹けるようになってきました。

アルトクラリネットタンポ楽器店は、Yahooや楽天オンラインショップに出店している宮地楽器さん。オンラインショップにはB♭クラのものしかなかったけれど、メールで問い合わせたら、親切に注文票を送ってくれました。Selmer純正のものはないそうなので、代わりにシャヌーというメーカーのもの。白革で0.5mm刻みで7mmから33mmまで。茶皮では1mm刻みで、9mmから38mmまで。穴空きやリベット付のものもありました。ちゃんとサイズ別に子袋に入れてあって、丁寧に包装してあります。1個から送ってくれる。

今回は白革のものを、数種類(11mmや13mmなど)送ってもらいました。22mm以下なら1個420円。これに送料と代引き手数料が加算される。穴あきのものも同じ値段でした。

タンポホールにあててみると、きちんと収まります。万が一入らないよりは、と、11mmと10.5mmを送ってもらったけれど、11mmでぴったり。若干皮が堅く感じられて、ホールによっては、完全にふさぎきれていない様な個所もあるけれど、しばらくなじませると、落ち着いてくるでしょう。
シェラックは、クランポンなど最近では透明のものを使うようだけど、学生時代のストックがあったので茶色の棒状のものを削って使った。カップが大きくて、シェラックの適量がわかりにくく、なかなか溶けてくれない。それでも5個のタンポ交換で、約1時間。ほかにも交換したいタンポはあるけれど、とりあえず音が出たので良しとしよう。

タンポを張り替えると、隙間調整のためのコルクも調整が必要になってくる。いくつかのコルクは、ボロボロになっていたり、あるべきところになかったり。コルクは1mm厚の天然コルクが、これまた学生時代のストックがまだ十分に残っていて、これをカッターナイフで刻んでは、ボンドで貼り付け。乾いてからやすりで厚み調整。アルトは、レジスターキーなどの調整箇所には、調整用にネジが付いていて、B♭クラより簡単です。

スケールを鳴らしてみると、ネックを全部入れた状態では、かなりピッチが高い。5mm位も抜いて442Hzに。そうすると今度は、低音のB(inE♭記譜ではG)あたりから下がりすぎる。ハイB以上では、穴空きタンポの効果があって、これを半開きにすることで、音色も音程も安定する。さすが。バランスを取るには、下管のタンポ調整も必要かもしれないけれど、また今度です。

あ。肝心の音色については、比較の音源がなくて、比べようがありません。B♭クラのイメージからすると、太いというより、ちょっと間が抜けたような深みがない音のような気がする。楽器固有の問題やマウスピース、リード、何よりも吹き手の問題など、音は奥が深い。さて、どんな音に育てていけるでしょうか。合奏デビューできる日は来るかなあ。