楽団のメンバーと市内の中学校に、吹奏楽部の練習に行ってきました。
顧問の先生は、楽器の経験がないのだそうで、転勤で赴任してきてこまったのでしょう。いきなり30名ほどの生徒たちと、途方に暮れるといえば言いすぎかな。
まるで自分たちの中学生時代と同じ。当時もオケでチェロをひいていた先生から新任の先生になった。移調楽器や楽器の英語表記も知らない先生と、まともな音楽を聞いたこともない田舎中学生では、演奏になるはずもなく。。。当時の楽器は今からすれば、とても演奏できるレベルではなく、リードだって買えるお店など皆無だった。当然楽器の手入れなども知る由もなかった。
さすがに今回お邪魔した学校では、高級なマイ楽器を持っている生徒さんもいて、いい音を出していました。でもマイ楽器を持っていない生徒さんたちは、手入れの十分でない楽器に苦労しているようです。コルクが緩んでガタガタだったり、タンポをテープで止めてあったり。
考えてみれば、これらの修理代や高価な楽器の購入代は、普通の学校では出るはずもなく、放置されるだけなのでしょう。顧問の先生の苦労が伺えます。
今の自分たちには、何の力もありませんが、せめて練習に通って、楽器の手入れや基礎練習を教えてあげたい。
それにしても、どの中学でも使っているクラリネット用の教則本。なんであんな高度な練習帳なんでしょう。我々でも相当にむつかしいし、少なくともディリーレッスンのレベルではない。もっと低音域をちゃんと鳴らす練習をしないと、自分の二の舞になってしまう。