第3回研究会は、参加者も増え、盛会裏に終了しました。
テーマ:「データベース・アプリケーションの基本設計」
講 演:蒋先生
参加者:林、垣内、蒋、湯川、中尾、斉藤、小田、柿木、龍
マイクロソフトの.net環境による、授業管理システムの構築と運用について、特にオブジェクト指向によるデータベース設計のポイントを説明いただきました。
複雑なデータ構造であっても、ユースケース分析に基づいて、クラスを設計することにより、上位クラスからの継承を行うことができ、結果的にコーディングがきわめて簡単になることが示されました。コーディングの軽減は、そのまま開発期間の短縮と、保守性の向上につながることもポイントです。
一方で、このような最新の開発技術を、一般学生に講義することの困難さもあわせて示されました。
質疑応答の概要
・オブジェクト指向による開発概要が理解できた。
・伝統的な開発スタイルからの変更は、なかなか難しい。
・VBなど従来の開発環境からの移行をどのようにすすめればいいか。
etc.・・・・
プレゼン資料1.3MB
次回の予定
日時:7月3日(土)午後
発表:斉藤先生
テーマ:XMLによる言語研究?
詳細が決まりましたら、メーリングリストおよびWebでお知らせします。
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当初予定の6月24日(土)は、車道校舎にて情報メディアセンター開設記念イベントが予定されているため、延期になりました。
先週土曜日の研究会、皆さんのご参加ありがとうございました。垣内先生のご質問に、つまり、「VBなど従来の開発環境からの移行をどのようにすすめればいいか」について、うまく回答できなくて、申し訳なくと思っています。その後、同質問に対する自分の考えを整理し、この場を借りて答えさせていただきます。
(1)本格的なオブジェクト指向プログラミングに移行したい場合、オブジェクト指向対応する言語への切り替えは必要です。VB6.0はオブジェクト指向に対応しませんので、VB6.0のユーザーであれば、VB.Netへの切り替えは適切と思います。開発環境を含め、VB.NetとVB6.0は8割ぐらいの操作は同じです。
(2)また、オブジェクト指向を導入することは、従来の手続き指向を完全に否定することではないと思います。オブジェクト指向プログラミング手法の中に、従来の手続き指向の手法をたくさん引き受けています。
直感的に説明すれば、オブジェクト指向で使われた「カプセル」の内部世界は、従来の手続きプログラミングの世界と同じ、手順だけを考えプログラミングすればよいです。我々が今まで「生活」しているカプセルの中から、外の世界へ飛ばす場合、最初は戸惑うに違いない思います。しかし、一旦外の世界に慣れましたら、狭いカプセルへ戻る気はないでしょう。オブジェクト指向は本当に素晴らしい世界であります。ぜひ、一回この世界へ旅立ってみてください。
蒋湧