出張のついでに、金沢市の21世紀美術館へ行ってきました。
とりたてて見たい展示があったわけではなかったのですが、たまたま見た企画展「川崎和男展」がすばらしかった。
本職は、お医者さんらしいのですが、いわゆる工業デザイナーの第1人者。人工心臓の設計などの本業のほか、ナナオのディスプレイデザイン、MacなどのノートPCデザイン、ナイフ、いす、車椅子、時計、玩具などきわめて多彩。
説明してくださる学芸員の方の話も面白く、閉館時間が恨めしい。
美術館ですから、写真は撮れませんでしたが、氏の設計デザイン原画も、大変精密でまさしく美術品。おもわず見入ってしまう。折りたたみ式のノートPC(Mac)のデザインが、20年前のものというから、また驚き。古さをまったく感じさせないし、現代でも通用する斬新さです。単純に折りたたむのではなく、キーボードが中央で二つに割れて回転しながら、折りたたむ機構は、数学的にも計算しつくされている。写真や実物が残せないのが本当に惜しい。
展示会も11月12日まで。会期後はどうなるのか、どこかに常設展示しているのか聞いておくべきでした。